令和2年度決算審査特別委員会で質問しました!
令和2年度に本区で事業執行された決算内容の審査をして、次年度に向けた提言を行う「令和2年度決算審査特別委員会」が開催され、私から3項目に渡り本区の姿勢を問いましたのでご報告申し上げます。
なお、本内容については11月に開催させていただく区政報告会にて詳細ご説明申し上げますので、お気軽にご参加ください!(区政報告会の詳細は10月1日の投稿にてご確認ください)
【高齢者の運転免許自主返納の促進について】(答弁者:交通対策課長)
Q:高齢ドライバーが加害者となる痛ましい交通事故が後を絶たない。私から2018年2月の本会議一般質問でも要望しているが、認知機能・身体機能が低下していくことが医学的にも明らかな高齢ドライバーの加害事故を減少させるには、運転免許返納の促進が近道と考える。
返納促進策として、例えば返納者先着100名に“東京都シルバーパス”購入費用の助成や、返納後に身分証明書として利用できる“運転経歴証明”取得費用の助成を実施するなど、本区として真剣に取り組むべきでは。
A:23区内では5区のみがインセンティブを設けて自主返納の促進を実施している。また、杉並区は免許返納の認知度が上がってきたということで、平成30年に返納促進事業を打ち切っている。
本区としては、こうとう区報の掲載やSNSなどを活用して返納制度の一層の周知徹底を図ると共に、昨年度は返納者数が減少傾向であることより、区民向けの具体的な支援制度の調査・検討を進めたい。
(感想)
こうとう区報やSNSをご覧になられた方にしか情報が届かない消極的な手段では、高齢ドライバーの不幸な事故を減少させることができません。
積極的に働きかけをしていく気概に欠ける大変残念な答弁であり、今後も粘り強く本件については取り組んで参ります。
なお、区内全域をきめ細かく巡回するコミュニティバスの新設を検討するよう、併せて要望いたしました。
【私立保育所の賃借料補助について】(答弁者:保育課長)
Q:23区内では待機児童解消を目的に、本区を除く15区が、開設6年目以降も国・都の補助事業に準じて、賃借料の高い私立保育所には補助を継続している。(本区は5年目で打ち切り)
本区臨海部に所在する保育所では、補助が無くなる6年目以降に賃借料の追加負担が年間1千万円を超えることとなり、保育所の運営が難しくなるとお聞きしている。
よって、待機児童解消・安定的な保育所運営を目的に、他15区が実施しているように、本区も開設6年目以降の賃借料補助を継続するべきでは。
A:この制度は、新規保育所の整備促進と開設直後の保育所運営の安定化を目的に、開設5年目までを本区では採用している。
補助期間の拡大は、各事業者による自立的な運営の早期実現や本区財政への影響もあるが、賃借料は円滑な保育所運営の重要な要素でもあり、今後の検討課題としたい。
(感想)
保育所開設時にはコロナ禍を想定していなかった保育所が多数あり、開設当時とは状況が大きく異なっています。
保育所ならびに在籍している園児・保護者の皆様をお守りするためにも、6年目以降の賃借料補助継続について、引き続き取り組んで参ります。
【地下鉄8号線の中間新駅の名称について】
(答弁者:都市計画課長、地下鉄8号線事業推進担当課長)
Q: 本区としても半世紀に渡り取り組んできた地下鉄8号線の延伸について、7月15日に国の交通政策審議会答申で「早期の事業化を図るべき路線」と示され、いよいよ事業化に向けた最終局面に入ったところである。
今後は2つの中間新駅の整備場所はもちろん、その名称が地域住民の皆様方の強い関心ごととなるが、本区が名称決定までにどのように関わっていくのか、そのプロセスをうかがう。
A:2020年3月開業のJR山手線の“高輪ゲートウェイ駅”は、JR東日本が公募を実施している。また、2020年6月開業の日比谷線の“虎ノ門ヒルズ駅”は、民間企業(森ビル)の請願駅として整備されたため、その意向が反映されている。
過去の例では駅名の決定は開業の1~2年前であるケースが多いため、本区としては地域住民の方々の気持ちに寄り添い、事業主体となる予定の東京メトロとのコミュニケーションをしっかりとっていく。
(感想)
駅名は、地域住民の皆様方に愛される名称が望ましいことは言うまでもありません。地下鉄8号線の建設には10年かかると言われておりますが、名称については地域住民の皆様方の想いを反映できるように、現段階で事業主体となる予定の東京メトロへ申し入れを行うように要望いたしました。
以上