本会議一般質問に登壇いたしました！
西垣誠今年度最後の区議会本会議で、昨年１１月に引き続き登壇の機会をいただきました。
１５分間の持ち時間では、今年１月４日に突如として中止が発表された成人式について、新成人の皆さんに対する説明責任の観点も含めて、的を絞って質問いたしました。
具体的な質疑応答は以下のとおりでありますが、他区と比べて、新成人に対する気持ちを表現（実行）することに非常に消極的な江東区の姿勢にはガッカリさせられました。
私自身が今後も当選を重ねて力を蓄え、この状況を変えていくように頑張ろう！と強く決意をいたしました。
以下、具体的な質疑応答です。
Ｑ：１月４日に突如中止が発表された成人式は、医学的根拠を持っての中止の判断だったのか？中止に至った意思決定のプロセスを伺う。
Ａ：年末から新型コロナウイルス感染症拡大が急激に進行したため、新成人やそのご家族、医療提供体制を守るために区長の私が苦渋の決断をした。
Ｑ：渋谷区や中野区のように、中止ではなく、延期という判断はできなかったのか？なお、千代田区は中止と発表していたが、延期の開催を改めて先日発表している。
Ａ：医療提供体制のひっ迫や式典終了後の飲食を伴う会食の危険性などを総合的に判断し、延期の目途も立たない状況であったために、延期ではなく中止と判断した。
Ｑ：昨年の第５号補正予算で、成人式の感染症対策経費ということで増額補正をおこなったが、それで万全の体制を構築したのではなかったのか？
Ａ：安全・安心な成人式の実施体制を確保するために補正予算を組んで準備を進めてきた。結果的に中止としたが、来年以降のコロナ禍での式典運営に一定の知見を得ることができた。
Ｑ：中止を４日に決定してから、新成人へ対する通知のお知らせは翌５日、到着はさらに翌日の６日となった。成人式の５日前に中止を知った新成人も多かったはずである。
昨年の第５号補正予算審議時に、私から成人式の参加意向を把握するためにもインターネットを活用してアンケート調査を実施するべきであると提案したが、そうしていれば、中止決定と同時に取得したメールアドレスへ中止の通知を送れたのではないのか？
Ａ：区では成人式専用のＳＮＳを開設し、成人式の招待状にも紹介をした。メールアドレスの取得は個人情報の取り扱いについて課題があった。
Ｑ：成人式当日は、区の公式ユーチューブチャンネルで動画配信を行い、記念品は新成人に直接郵送された。
しかし、旧友と共に式典に参加し、中学校卒業後５年間の道のりを報告し合い、旧交を温め、さらには今後の進路を話し合って将来の展望を描くなどして新たな一歩を踏み出すことが新成人の一番の望みであったと考える。
Ａ：動画配信では区長・議長の式辞に加えて新成人のコメントも放映する構成としたことで、大人としての自覚を持たれた方も少なからずいらっしゃると考える。
Ｑ：延期も難しいということであれば、感染状況が収束に向かうことを前提として、改めて「２１歳の集い」などとして、成人式に代わるイベント開催を検討するべきでは？
Ａ：多くの新成人が式典中止により落胆していることは区として強く認識しているが、コロナ禍にあってご提案のイベントを自治体が主催するという考えは、現時点では無い。
Ｑ：来年以降の臨海部在住の方の成人式は、東京２０２０大会会場となる予定の有明アリーナや、民間ではあるが、住友不動産が有明ガーデンに整備した東京ガーデンシアターで開催することも視野に入れたらどうか？
Ａ：ご提案の大規模施設を活用すれば、コロナ禍においてもおよそ４千人の新成人を一堂に会しての式典を開催することが可能と考える。
しかし、別の場所で他地域の新成人と分割して式典を開催することは、区の式典としての一体性を欠くことになると考える。
Ｑ：来年４月から民法改正により成人年齢が１８歳に引き下げられる。本区では来年以降も２０歳の年度に成人式を開催すると決定しているが、法的に成人となる１８歳に対しても、人生の節目として何らかの取り組みを行うべきでは？
Ａ：１８歳で成人となる若者に対し、成人としての権利・義務が生じることへの啓発や、一般的な商行為に対する基礎的な知識の習得機会の提供などが必要と考えられる。
また、式典としては２０歳の年度に開催することから、１８歳の新成人に対しては、お祝いの言葉や成人としての自覚を促すメッセージの発信について検討する。
Ｑ：２０歳の年度に開催する式典は、すでに２年前に成人となっていることより、名称や内容を変えていく必要があると考える。
Ａ：これまでの式典の内容をベースに再構築していく必要があると考え、来年度に検討を進める。
以上
★本日時点で東京２３区の中では、渋谷区は３月７日に、中野区は３月２７日に、千代田区は３月２８日にそれぞれ成人式の延期（会場開催）が発表されています。
本区も、新型コロナウイルス感染症が収束していることが大前提ではありますが、代替イベントを開催できないか、引き続き取り組んで参ります。
（ご参考：延期して会場開催予定の区長の年齢）
渋谷区長：４８歳 中野区長：４９歳 千代田区長：３８歳
※江東区長：７７歳
