9月入学制への移行論議について申し上げたい!
中・高・大学生の子を持つ保護者として私見を申し上げます。
有効な治療薬も無い今、今年度9月入学制へ移行した後に感染蔓延の第二波、第三波がきて再度学校休業となった場合、原級留置(留年)の方向に進むだろう。
加えて今年度からの9月入学制導入については社会全体に与える影響が大きく、議論が進んでいない現状ではあまりにも拙速すぎて全く現実的ではない。
学校休業問題に関して議論すべきはオンライン授業等の早急な体制整備であり、今をどう乗りきるか、ではないのか?
小池都知事は7月の都知事選挙を意識してだろうか、「私はかねてから9月入学制の論者だった」と言い出す始末だ。
今、こども達は学校から与えられた宿題をこなしながら在宅で頑張っています。
教職員の皆様は、3月末から国(地方自治体)の場当たり的な方策に振り回されて疲弊されています。
国は今年度、1人1台端末の予算付けを当所予定から3年前倒しで準備したのだから(GIGAスクール構想)、地方自治体の首長には、一旦自治体の予備費等を投入してでも早急にオンライン授業等が平等にできる体制整備をするよう強いリーダーシップを期待したい。
9月入学制の議論をするパワーを感染拡大防止や医療体制整備、経済対策に振り替え、今をどう乗りきるかという議論にさらに注力されるよう、特に国会議員の皆さんには要望(期待)したい。
「こんな時期にしか9月入学制へ移行させるチャンスは無い。」と多くのコメンテーター等の発言があるが、「こんな時期なんだからやるべきでは無い。優先順位が違う。」と思う。
オンライン授業で教科書を使用できるように著作権の問題をクリアーした今、目指すべき方向は明確である。
夏休み・冬休みの短縮(返上)や土曜授業の再開、卒業するにあたり文科省基準で不要とされる各種活動を削ってでも、今の学年を継続して進行させるのがベターな選択だと考える。
教職員の皆様の底力と、こども達の頑張りがあれば、この危機を乗り切れるはずだ!
私は、今年度9月の入学制導入には断固として反対いたします。