令和3年度予算審査特別委員会で質問しました!(たばこ対策事業について)

【たばこ対策事業について】
私から過去3回に渡り、本会議一般質問や予算審査特別委員会で本区のたばこ対策について改善を求めてきました。
 この間、改正健康増進法や東京都受動喫煙防止条例が施行されたことに加えて、新型コロナウイルス感染症の拡大による喫煙室の閉鎖など、たばこを取り巻く多くの環境変化がありました。
 そこで、改めて本区のたばこ対策に対する方針を確認すると共に、民間の力を活用するなど、新たな対策の提案を実施いたしました。

 以下、具体的な質疑応答です。 

Q:本区として対策を進めてきたにも関わらず根絶できない歩きたばこやポイ捨てについて、本区の現状認識をうかがう。
A:路面標示シートの設置やパトロールなど様々取り組みを行っており、この10年間で歩きたばこやポイ捨ては大きく減少している。
 一方で、受動喫煙の苦情や要望は増加しており、受動喫煙対策が喫緊の課題と考えている。 

Q:東京都受動喫煙防止条例の施行により多くの飲食店が禁煙化された結果、喫煙する場所を求めて公園や路上で喫煙する姿が増えたように感じるが、本区の現状認識をかがう。
A:飲食店が、店外の歩道に近い敷地内に灰皿を置くことによる受動喫煙の苦情を多数受けているが、私有地であり区に灰皿撤去の強制力が無い。
 よって、そうした飲食店には区の職員が出向き、灰皿の撤去を粘り強くお願いしている。
 また、本区の条例では立ち止まっての路上喫煙は違反にならないため、喫煙者のマナー改善に向けて地道に取り組んでいきたい。 

Q:オフィスビルの喫煙室がコロナ禍によって使用制限をされ、従業員と思われる方々が喫煙場所を求めて路上や公園に集う姿を私の地元の豊洲周辺で多く見かけるが、区内事業者に対する指導も必要では?
A:近隣の方から苦情・要望を受けると、区の職員がテナントビルの管理会社を訪ねて注意喚起と再発防止対策を要請しているが、なかなか効果が上がっていない。
 また、年に数回主要駅周辺の清掃を行う美化啓発キャンペーンを実施しており、豊洲地区の企業も多く参加されている。こうした輪を広げてマナーの向上につなげていきたい。 

Q:私から、一昨年の第4回本会議定例会で区立公園・児童遊園の全面禁煙を強く要望しており、昨年4月から児童遊園が全面禁煙化されたことは評価している。
 今後、区立公園については禁煙化をどのように進めるのか?
A:庁内の「たばこに関する検討委員会」で検討を進めており、条例改正を実施して早期に禁煙化をするよう目指している。 

Q:受動喫煙防止の目的で、喫煙者をたばこが吸える場所へ誘導するため、区内商店街の飲食店へ喫煙室の設置を推奨してはいかがか?
A:行政としては“たばこを吸わない人を守る視点”で分煙社会を目指しており、喫煙者に喫煙しやすい環境を提供するという発想は無い。
 しかし、その他の方法で受動喫煙防止や商店街振興につながるたばこ対策があれば、支援はしていきたい。 

Q:地元から反対の出る可能性が高い公衆喫煙所の設置が困難であれば、民間の力を活用するなどして「移動式喫煙所」を通勤やランチ後の時間帯などに主要駅前に配置をして、歩きたばこや路上喫煙、ポイ捨ての根絶を目指してはいかがか?
A:移動式喫煙所の設置場所の問題や、喫煙所であってもバリアフリーが必要であり費用が掛かるなど課題が多く、区としての設置は現状では困難と考える。
 なお、民間の力を活用しては、というご提案については今後の研究課題としたい。 

(感想)
 区としては対策を実施してきたということであるが、大きな改善が見込まれないマナーの啓発に頼っている区の姿勢を批判し、区の力で限界であれば民間の力をお借りするなど、新たな観点から検討するよう強く要望いたしました。

 私が要望を続けてきた区立公園の禁煙化が近い将来予定されており(私の感覚では令和4年1月と推測します)、大きな前進がありました!
 なお、禁煙化された後の実効性の担保も今後の課題となりますので、今後様々検討を進めたいと思います。